西洋近世哲学史専修は,近世から現代にかけての西洋哲学を対象範囲とし,地理的にも言語的にも時期的にもまた哲学的傾向からいっても多様な哲学者・哲学説がそこには含まれています。志望学生に求められるのはそうした中から自分が関心を持った哲学者や哲学的問いに熱意をもって取り組むことです。どの哲学者や哲学思潮を研究対象とするとしても,事柄としての哲学と哲学的テクストとの両方に誠実に取り組むことが求められます。その際には,研究対象とするテクストが書かれたオリジナルの言語で,その研究対象に取り組むことが原則として求められます。研究室という場は,教員から指導を受ける場であると同時に学生同士が学びあい,切磋琢磨しあい,またサポートしあう場です。自らの思考と知識を,議論を通じて深化させていくのと同時に,仲間の主張には関心を開いて耳を傾け,相互の研究に貢献し合う姿勢が求められます。年に一度紀要誌『Scientia』を発行しています