グートマン氏講演会「カント的人格概念の問題」
日時:2023年3月9日(木)17:00〜19:00
場所:京都大学吉田キャンパス・文学部校舎 地下大会議室
言語:ドイツ語(講演原稿日本語訳の配布と通訳有り)
講演者:Thomas Gutmann (Universität Münster)/トーマス・グートマン(ミュンスター大学教授)
タイトル:Probleme des Kantschen Personenbegriffs/カント的人格概念の問題
トーマス・グートマン教授(Prof. Dr. Thomas Gutmann)
ドイツ・ミュンスター大学:民法、法哲学、医事法講座教授
1964年生まれ、85年からミュンヘン大学で法学、政治学、哲学を学び、98年に法曹資格取得。2000年にミュンヘン大学で法学博士号を取得し、同大学から2005年に実践哲学、2006年に民法、医事法、法哲学、法社会学、近現代私法史、法学史の教授資格を取得し、同年から現職。
著書に、Recht als Kultur?: über die Grenzen des Kulturbegriffs als normatives Argument. 1. Aufl. Nomos. 2015. Kommentar zu den §§ 630 a-630h BGB (Behandlungsvertrag) in J. von Staudingers Kommentar zum Bürgerlichen Gesetzbuch. 09. 2020.
その他著作、論文多数。
本講演でグートマン教授は、カントの人格概念には特定の人間(幼児、重篤な精神障害を抱えた人間、認知症患者など)を(直接的な)道徳的対象から排除する機能が備わっていることを明確に指摘し、その問題をカント倫理学の枠組みで解決可能であるのか否かを論じます。
主催:京都大学文学研究科西洋哲学史専修(近世)
科学研究費基盤B(22H00601)「現代推論主義におけるヘーゲル哲学の貢献とその応用の可能性について」研究代表者・大河内泰樹
問い合わせ: inferentialism.kenkyu@gmail.com
※講演原稿を事前にご覧になりたい方はご連絡ください。ただし必ず当日ご参加いただける方に限らせていただきます。